断食ダイエットの回復食
断食を行った場合は、断食期間の長さに関係なく、復食期間に入ります。
たまに、無理をして1日間断食、3日間断食を行ったかたが、3日たったから…と夜中の12時に我慢していた(食べたい食べ物の)食事をしてしまうケースがありますが、これでは断食の意味はゼロ…というよりもむしろマイナスになってしまいます。
なぜなら、断食で休まった身体に、いきなり高たんぱく、高脂肪の食べ物を入れてしまったら、身体が対応できないからです。
せっかくの断食の努力を生かすも殺すも回復食次第です。
固形物を摂らなかった断食の状態から普通食(固形物を食べる食事)に戻す期間である、回復食期間は長ければ長い程、効果的です。
普通食に戻すペースはゆっくりである方がよいのです。
回復食はいろんなメニューがありますが、基本は肉類や高タンパクな食事、消化が遅い食べ物は避け、味もゼロからだんだん味付けしていく…というイメージで取り組みましょう。
復食期間と内容
復食期間は、準備食期間と同様、基本的には断食の日数と同じだけ用意する必要があります。1日断食の場合は、復食期間も1日、2日断食の場合は復食期間も2日という感じです。
実際には復食期間は長ければ長い方がよいです。
実は、断食期間よりも復食期間の方が重要と言われており、ダイエット目的での断食でも、断食期間よりも復食期間の方が痩せる可能性が高いです。
また体への負担も断食期間より復食期間の方が少ないため、復食期間は断食期間よりも安心して続けられるメリットがあります。
精神的にも復食期間であれば、「いつでも断念できる」という安心感があります。
たとえば「どうしてもフライドポテトが食べたい!」と思った場合、断食期間中であれば、その後の復食期間を経過するまで食べることができない…というプレッシャーがありますが、復食期間であれば「明日にでも食べられる。(復食の段階によっては)今断念すれば次の食事でも食べられる」という安心感があります。
いつでも食べられると思うと、不思議なことにあまり食べたいと思わなくなりますし、どうしても食べたくて我慢できなくても、一口だけ食べる…などセーブしやすくなります。
なぜならその一口が「断念・挫折」ではなく「続けるための息抜き」となるからです。
食事内容
復食期間の食事は、準備食期間よりも慎重に行う必要があります。
断食後、数日間は避けたい食べ物もありますが、まずは流動食から段階的に固形物に移行していく過程が重要になります。
突然ふつうの食事をふつうの量食べるのは、胃腸の負担が大きく、場合によっては拒絶反応など身体によくない反応を起こしてしまうことがあります。
回復食期間を長く取れない場合でも、可能な限り回復食の工程を踏んで普通食に戻すようにしましょう!
理想は「玄米粥」から初めて、徐々に身体を慣らしていく方法です。
朝:少量の玄米粥に梅干かゴマを添えて。断食明けは玄米粥と温かい汁物
昼:玄米粥を適量と消化のいい軽い副菜。食べすぎない程度に。
夜:玄米粥と軽い副菜と温かい汁物、味噌汁でも可。副菜は消化のいい野菜中心
回復食でもポイントとなるのは準備食と同じく、玄米食と「マゴワヤサシイ」食材です。
しかし消化に時間がかかる食物繊維が豊富な食材(イモ類やこんにゃくなど)は最初の数日(固形食に移行するまでを目安に)避けるようにしましょう。
消化に時間がかかる食物繊維が豊富な食材は、通常ですとダイエットにもよい優良な食材ですが、断食直後は胃の負担が大きくなってしまうため避ける必要があります。
「マ」…豆類:納豆・豆腐・味噌などの大豆加工品
「ゴ」…ゴマ類:ゴマやナッツなどの種実類
「ワ」…わかめ:わかめや昆布などの海藻類
「ヤ」…野菜類
「サ」…魚:特に小型の青背魚類(一部、断食前は不向きという意見も)
「シ」…しいたけやなめこなどのキノコ類
「イ」…イモ類:ジャガイモ、さつまいもなど。米も含んで穀物も。
「マゴワヤサシイ」と似たものとして、酵素ドリンクダイエットなどでは「まごわやさしいっす」が良いと言われています。
「マゴワヤサシイ」までは同じで、あとの二つはこちらです。
「つ」…漬物:漬物や植物性乳酸菌。発酵食品。
「す」…酢:酢の物。クエン酸。
- 流動食から固形食に少しづつ戻していく。(重湯→おかゆ→ごはん)
- ゆっくり味わいながらしっかりたくさん噛むこと。(1口30回〜50回目安)
- 味無しから味付けに少しづつ戻していく。
- 肉や揚げ物、繊維質のものなど消化に悪いものは避ける。(内臓を痛めてしまうため)
- 1日2リットルの水を飲む。
回復食期間は長ければ長い程、ゆっくりペースなほど、健康にもダイエットにも良いです!
水を2リットル以上飲むこと、しっかり噛んで(30回目安)食事することは、断食後も意識し続けるようにしましょう!
健康のためにも、ダイエットのためにもとても大切な習慣です。