断食ダイエットでリバウンドしない方法
断食ダイエットは、ダイエットの中でもリバウンドしやすいダイエットです。
なぜなら、身体の中の食べ物を出してしまって食事をしないことで減量するため、当然のように、食事をとりだすとその分重さが戻ってしまうからです。
そのため、多少は断食した直後にリバウンドするのは仕方のないことで、これはむしろリバウンドとは言わず、正常な身体の反応といえます。
問題なのは正常な範囲を超えたリバウンドです。
正しい断食ダイエットを行えば、この正常な範囲を超えたリバウンドはもちろん、断食後も体重が減ることも珍しくありません。
ここではリバウンドの原因とリバウンドしない断食ダイエットのポイントをご紹介します。
リバウンドする原因
リバウンドする原因には大きく分けて2つがあります。
一つは極端に食事を我慢した結果、身体が飢餓状態になってしまい、「カリギュラ効果」が表れてしまうこと、もう一つは急激な減量によりホメオタシスと言う現象が起きてしまうことです。
カリギュラ効果によるリバウンド
断食ダイエットでは、食事を「我慢」する必要があります。
通常のダイエットの場合、多少は食べることが許されていますが(例えばどうしても食べたくなってポテトチップスを1枚のみ食べたり)、断食ダイエットの場合は完全に食事を断つか、食べられたとしても決まったものだけのため、どうしても「食べたい!」という気持ちが強くなってしまいます。
「食べたい!」という気持ちが強くなればなるほど、大きな忍耐力と我慢が必要となります。
そして我慢すればするほど、反動が来てしまった場合、反動が大きく出てしまうのです。
このように禁止されたものを返って欲してしまうことを「カリギュラ効果」といいます。
カリギュラ効果により、人は禁止されたものをより欲してしまうのです。
そのため、禁じられたものを欲してしまうのは当然の流れともいえます。
そして、断食というダイエット期間は禁じられているものを我慢できたとしても、多少食事の自由が利く「回復食期間」になったタイミングで、大きく反動が来てしまう傾向があります。
断食期間(禁じられた期間)が長ければ長い程、その反動も大きくなってしまい、通常であれば逆に食べないであろう、通常では想像できない量の食べ物を食べてしまったり、高カロリーな食べ物を食べてしまったりする結果となってしまう恐れがあるのです。
カリギュラ効果を防ぐためには、断食期間(禁止の期間)を短くして回復食期間(食べてもいいけどセーブする期間)を長くしたり、食べ物のことを考えないですむ(禁じられたことを忘れる)工夫を行ったりする方法がおすすめです。
ホメオタシス現象によるリバウンド
断食ダイエットをしようと考える方の多くは、「短期間で急激な減量」を目指す傾向にあります。
いかに短期間で何キロ痩せられるか…ということを考えてしまいがちです。
しかし、断食ダイエットでも結果として痩せる目安は1か月で体重の5%以内にとどめる必要があります。
なぜならそれ以上の原料をおこなってしまうと「ホメオタシス現象」が起こてしまうからです。
ホメオタシスとは「恒常性」という意味で、生物がその内部環境を一定の状態に保ち続けようとする仕組みや働きのことを言います。
ダイエットの停滞期と呼ばれる期間が、ホメオタシス現象が起こっている期間だと言われたり、ホメオタシスを修正している期間に相当すると言われたりしています。
ホメオタシス現象により、下手をすると断食後に摂取したエネルギーを身体が体内に蓄えようとしてしまい、リバウンドの原因となってしまいます。
リバウンドしない断食ダイエットのためには、ホメオタシス現象を考慮して、
@目標体重は1か月5%以内にして、急激なダイエット効果を期待しないこと
A断食期間は短くして、こまめに行うこと
・・・例えば1か月で3日間の断食ダイエットをやるなら、まとめて3日間の断食ではなく、週に一度1か月に3回の1日間ダイエットを行う
のがおすすめとなります。
リバウンドしないために
ダイエットでリバウンドしないためには特に、「飢餓状態」を避ける必要があると言われていますが、断食ダイエットの場合は文字通り断食を行うため「飢餓状態」を避けることが難しくなっています。
そのため、飢餓状態であることを忘れる工夫を行ったり、飢餓状態を避けることができる断食ダイエット(プチ断食ダイエットや半日断食ダイエット、酵素ドリンク断食ダイエットなど)を行うのがリバウンドを防ぐために効果的な方法と言えます。
断食ダイエットでリバウンドしないためには、他のダイエット同様、
@無理をしない
A我慢しない
ことが重要になります。
ダイエットは一時的に行うものではなく、生活習慣の中に取り入れることで、常に理想の体型をキープできるものです。
リバウンド防止のカギ!回復食の重要性
断食ダイエットと聞くと、どうしても「断食」に注目が集まってしまいます。
しかし、断食ダイエットを成功した人なら必ず知っていることですが、断食ダイエットで大切なのは「断食」期間ではなく、「回復食期間」です。
断食期間が長ければ、確かに一時的な減量の効果や身体への影響も大きくなります。そのため、健康を目的とした断食や、病気の治癒を目的とした断食では「断食する期間」も重要になってきます。
しかし、断食ダイエットの場合は別です。
断食ダイエットでは「断食期間は食欲や食生活をリセットするため」と考えてください。
そのため、リセットする期間自体は1日でも十分なのです。問題はリセットした後、食欲や食生活をどのようにコントロールしていくか…重要なのもこの部分です。
だから断食ダイエットでは断食よりも回復食の期間の方が重要となるのです。
断食自体はリセット期間と考え、回復食期間を長くゆっくり設けることで、最低限必要な食事を取り入れながら、健康的で身体によい食生活を身に付けることができるようになります。
キチンとした回復食期間を続けていると、リバウンドするどころか、その期間も体重が減り続けることは珍しくありません。
- 回復食が一番重要だということを肝に銘じる。断食期間より回復食期間で痩せる
- 極端に無理をしない、我慢をしない。(もう少しできそうなところで回復食期間に移行する)
- 「食べたくて我慢できない!」と思ったら、まずは一口を30回以上噛んでしっかり食べる。断食を断念して食事をとってしまう場合でも1口30回以上噛めば暴食に走らないですむ。
- できれば酵素の力をかりて、飢餓状態にならず、最低限の代謝も行いつつ、内臓を休めることができる酵素断食ダイエットを行う。(絶食する完全な断食はダイエットには向かない)